京都御所を中心とした南北が1.3キロ、東西が0.7キロもある国民公園です。江戸時代には公家のお屋敷などが立ち並んでいた場所で、当時の門や邸宅跡、旧跡などが残っています。また広々とした苑内は、四季を通じて多様な動植物が生息し、家族連れや市民の憩いの場として親しまれています。苑内のほとんどが深い砂利道ですが、西側を中心に車いすやベビーカーが通りやすいように砂利風の舗装路が近年整備されました。車いす対応トイレや車いすの貸し出し、多言語パンフレット、おもいやり駐車場などのサービスも整っています。(調査月:2022年2月)
【駐車場】131台(中立売西)、81台(清和院東)※専用はないがバスも駐車可
【車いすマークのついた駐車場】5台(中立売西)、2台(清和院東)
【車いす用トイレ】あり
【トイレ】ベビー対応(中立売休憩所のみ)/オスメイト対応(中立売休憩所のみ)/ウォシュレット対応(中立売休憩所のみ)/男女別利用可/点字,音声案内板等あり/手すりあり/大人用おむつ交換ができる場所(中立売休憩所のみ)
【サービス】車いす貸出3台(中立売休憩所)/救護室(中立売休憩所のみ)/設置型音声ガイドあり/職員やボランティアによる案内や解説/補助犬OK/多言語パンフレット(英語・中国語・韓国語)/多言語案内表示板(英語)/対応可能言語:英語・中国語・フランス語/介護タクシーの呼び出し対応/案内所(施設の受付)あり/映像による施設の利用案内あり
【入り口】自動ドアあり(中立売北・中立売南・富小路の各休憩所)
【移動】段差なし(砂利道あり)/通路の広さ90㎝以上/スロープあり/
【土足禁止エリア】閑院宮邸跡収納展示館
【手話等の対応】手話の対応不可・筆談の対応可
【その他】授乳及び乳幼児のおむつの取替えをすることができる施設あり(中立売休憩所のみ)
(性別問わず利用できる場所に設置されている)
江戸時代に摂政や関白を多く出した近衞家の屋敷があったところです。いまでは屋敷の東に池が残り、池のほとりは糸桜の名所として知られています。車いすで池の近くまで来ることができます。
中立売御門を挟んで、北と南に休憩所があります。いずれも英語・中国語・韓国語のパンフレットが常備されているほか、英語の食事メニューがあります。また北休憩所には貸し出し用の車いすが3台(電動アシスト付が2台・砂地でもいけるバルーンタイヤが1台)用意されています。北休憩所南には英語の音声案内や点字案内も充実した展示ギャラリーがあります。
砂利風舗装路は南北にしかないので、近くには行けませんが、左手に蛤御門、右手に京都御所が見えます。右の山手には8月16日に火が灯される大文字山の「大」の字を眺めることができます。
約200本はある梅の林と、約70本ある桃の林はフラットな砂道となっています。2月から3月まで順次花をつけるので、香りを楽しみながら進めます。ベンチが設置されているので休憩もできます。
砂利風の舗装路を通り、スロープを上がれば、「出水の小川」と呼ばれる憩いのスポットに着きます。井戸水を流した人工の小川があり、家族連れが水遊びをしたり、春にはお花見が楽しめたりします。また車いすのまま利用できるウッドテーブルもところどころ設置されているので、ひと休みできます。