ユニバーサル情報の検索やトイレ・施設情報の詳細ページで利用されるアイコンは、以下の意味を持っています。
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多目的(オストメイト) | ![]() |
多目的(ベビー) | ![]() |
男女別 |
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車いす | ![]() |
ベビーベッド | ![]() |
オストメイト |
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24時間 | ![]() |
ウォシュレット・自動洗浄 |
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施設(社寺、美術館など) | ![]() |
宿(旅館、ホテルなど) | ![]() |
駅 |
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飲食店 |
このピクトグラムがあるものは、車いすが旋回できるスペースを設け、主な設備にベビーベッド、オストメイト(以下に具体記述)などを対象にしています。これらは現時点の公共で求められるすべての設備に対応しているので、駅などの交通機関や公共施設などに普及しています。
このピクトグラムがあるものは、車いすが旋回できるスペースを設け、主な設備にベビーベッドなどを対象にしています。利用者である買い物客を想定し、商業施設に多くみられます。幼児用の大便器や小便器が併設されていることもあります。
このピクトグラムがあるものは、洋式のトイレで車いすが入れる扉の幅が80cm以上、中で移乗できるゆとりのスペースがあるものを対象にしています。また、このタイプはオストメイトやベビー施設などが無いのが特徴です。民間の観光施設のトイレや交通バリアフリー法(※参照)が設けられる以前の公共トイレに多いタイプです。
このピクトグラムがあるものは、主にお母さんが子供のおむつなどを替えるために利用するベビーベッド(ユニバーサルベッド)の設備があるトイレを対象にしています。
この設備は主に、多目的トイレの一部として完備される場合が多いのですが、普通トイレの女子(男子も増加中)側の各所に設けられることもあります。
補足:動物園には紙おむつを捨てることができるゴミ箱も用意されています。
このピクトグラムがあるものは、何らかの病気で機能障害を負い、手術によって人工肛門や人工膀胱の「排泄口(ストーマ)」を造設した人を「オストメイト(ostomate)」と言います。
オストメイトの人は括約筋がないため便意や尿意を我慢することができず、便や尿を溜めておくためのパウチ(袋)を腹部に装着しています。
パウチに溜まった排泄物は一定時間ごとに便器や汚物流しに捨てる必要があります。国内ではオストメイトの人工は20万〜30万人と言われています。
京都にあるオストメイトのトイレは、専用の流し台式になったものと洋式の大便器に洗浄機能がついたものの2つのタイプがあります。
また、服につかないように上着を脱ぐため、補足の設備として洋服かけや鏡、パウチを捨てる廃棄物入れが併設されるようになっています。
このピクトグラムがあるものは、24時間利用可能な多目的及び車いすトイレを対象にしています。
(主に、公衆便所、ホテル、交番や警察署、コンビニなど)
このピクトグラムがあるものは、温水などでおしりの穴(排泄口)を洗う設備を対象にしています。脳性麻痺障や片麻痺の方など手が自由に使えない人に特に有効です。便利で衛生的なため、今では高齢の方から一般の方まで利用者が増え、住宅での普及も進んでいます。しかし、公共施設では管理やコスト面などの課題があるため、京都の一部寺社や商業施設で見られるほか、あまり普及していないようです。
多目的や車いす対応トイレブースの中で何かあった場合、人に危険を知らせるボタンのことを言います。ボタンだけでなく、ひもを下に引くスイッチもあります。
トイレが終わった後に、センサーなどの自動的な反応で便器に水を流すしくみのことを言います。立ったり座ったりする体の動きや移動で反応するもの、手をセンサー部にかざすものなどさまざまなタイプがあります。
便器に水を流すために設けられた水洗のボタンです。
大きくは3つあり、主に背中にある比較的古いタイプ(フラッシュバルブ)、壁などについたボタン(くつべら式フラッシュバルブ)、足元ボタン(足踏み式フラッシュバルブ)で踏んで使うタイプがあります。
主に車いす利用者や高齢の人が、便器に移乗するときに不安定な体の状態を支えるためのに手などでつかまる棒状のものをいいます。さまざまなタイプがありますが、固定式のものから、回転式で可動するものまであります。また、最近は和式トイレなどにも固定式手すりが普及しています。
車いす対応や多目的トイレで一番多い入口のドア形式のことです。
普通トイレの大便器ブースで一般的に見られるドア形式のことです。
具体的に京都では京都国立博物館、MOVIX京都などで設置されています。入るときにボタンを押すと自動で扉が開きます。また中でボタンを押すと自動的に締まり鍵もかかるものを対象にしています。
トイレの前や改札へ上がる階段などの前に、視覚障がいの方でもわかるように音(信号音、鳴き声、音楽、声等)で場所を知らせるシステムを言います。地図の案内板などと併設したものもあります。
正式名は視覚障がい者誘導用(しかくしょうがいしゃゆうどうよう)ブロックと言います。歩道(特に交差点付近)や駅のホームの地面(床)に設けられた黄色い凹凸のあるタイル状のもの(ブロック)を言います。ブロックは2種類あり、進行方向を表す「線状ブロック」と、注意や入口の場所、横断歩道などの位置や一時的な停止を知らせる「点状ブロック」があります。
主にトイレのレイアウトや駅構内などを表現した表示板で、視覚障がいの方に対応するように点字や蝕地図になっています。交通機関などのトイレの入口付近に設けられています。
観光施設や社寺など伝統的な木造建築などに上がるときは、一部の施設では貸出の車いすを用意しているところがあります。具体的には三十三間堂や東西本願寺、二条城などです。
建物や地下など立体施設で上下階への移動のための設備です。特に京都の交通機関の各駅では、行きたい出口や改札と、エレベーターの設備のある改札が違うことがありますので、事前に調べておいた方がいいでしょう。
参考)トイレの情報の文章では、その位置を東西南北、中央等で表記しています。また、一部の駅ではこういった対応のために、上部の交差点の床面にエレベーターがある方向をサインで示しています。
段差を車いすで通行できるように設けた斜面(勾配)のことをいいます。ここでは、平らかどうかわからないぐらいの緩やかな斜面(5%未満)。公共施設などである基準で設けられている斜面(勾配5%~8%)。それ以上で介助が必要な斜面(勾配8%以上)の3段階をおおまかに定義しています。
施設の出入り口の框(かまち)や歩道などの地面の段(上下)差の切り替わり部分を言います。車いすで自力移動できる人は2cm以下ならたいてい乗り越えられるので、介助の必要なそれ以上の段差をなるべく紹介するようにしています。
京都の歴史的な景観を保つため、大きな寺の境内や城などでは5ミリ以下の小さな砂利が地面にかぶせられています。(砂利は泥跳ねを抑える効果も持つ)しかし車いすでの移動には、道路のアスファルトの地面より抵抗が多く、一人での移動はよほどの体力がないと向きません。そのため、二条城ではパワーアシスト式(電動による補助)の車いすの貸出をするなど工夫がされています。
世界遺産や文化財が多い京都では、車いすで利用できるところでも常に細かい気配りをし、観光する側もされる側もお互いが気持ちよくなれるように心がけることが大切です。歴史的な建築物で土や木の自然素材の地面(床)では、車いすでの観光が可能な施設でも、必ずタイヤをふき取るなどの気配り(マナー)を忘れないようにいたしましょう。また、今回ご紹介した施設コースでも、狭い園路、飛び石、延段(のべだん)や傷つけたくない木造の廊下など、車いすで通りたくても、通れない道やルートがいくつかあります。どうしても見たいものがある場合は、ルートを変更するなどの対応、あるいは家族やヘルパーさんなどが背負うなど人的な補助が必要かなど、事前に施設管理者に連絡して聞いておくのが良いでしょう。
観光地や社寺の境内などでメインのアプローチに設けられた地面。京の景観の代名詞にもなっています。石畳と石畳の間に車いすの前輪程度の隙間が空いていることがあるので注意しましょう。中には石畳の隙間を埋めた三十三間堂屋外の石畳などの事例もあります。
※交通バリアフリー法…障がいのある者の社会参加のために、国が主に公共施設の設備等にある一定基準の指針を設けた法律。[詳しくはこちら]